スラムダンク!!映画化決定を記念して、感動の名シーン5選!

趣味の時間
映画「THE FIRST SLAM DUNK] 公式サイトより

日本のバスケットボール漫画の金字塔といえば、週刊少年ジャンプで1990年から1996年にかけて連載され、今でも根強いファンがいるSLAM DUNK(スラムダンク)ではないでしょうか。

連載終了から既に25年を超えてもなお、語られることが多い作品ですが、これまでにアニメ化、映画化もされ、さらに単行本31巻、完全版24巻、新装再編版20巻と売れに売れている作品です。

当時はバスケットボール人口が増えたとも言われるほど、日本のバスケットボール界に大きな影響を与えてきたスラムダンクですが、私自身も小学校から中学校までバスケットボールをしては毎日のようにスラムダンクを読み漁っていました。

そんなスラムダンクファン全員が歓喜したであろうビックニュースが2021年に入ってきました!まさかのスラムダンク映画化決定!しかも監督・演出は作者の井上雄彦先生ということで、期待の声がたくさんあがっています。

映画公開に向けて少しずつ情報解禁があり、ネット上では様々な予測が立てられ盛り上がってきています。

映画公開を記念して、改めてスラムダンクを振り返り、筆者的スラムダンク感動の名シーンを5つ選んでみました!(正直どのシーンを切り取っても名シーンばかりで悩みましたが、、、、2022年現在の個人的名シーンを選びました)

スラムダンクとは

おそらく漫画やアニメに興味がなくても一度は名前を聞いたことがある、あの台詞だけは知っているという方も多いくらい日本を代表する有名な作品ではないでしょうか。

主人公で不良の高校一年生、桜木花道が一目惚れした女の子に気に入られようと、嘘をついてバスケットボール部に入部し、段々とバスケットボールの魅力を知り成長していく物語で、高校入学から夏のインターハイまでのたった4ヶ月間が描かれています。連載終了から25年も経っているとは思えないほど、今でも話題になることが多い作品です。

物語の導入部分のあらすじ  (以下ネタバレ注意)

神奈川県立湘北高校に入学した主人公桜木花道は、中学時代から有名な不良で「桜木軍団」と呼ばれる5人組で喧嘩三昧。見た目も長身で赤い髪、リーゼント姿で周りからは怖がられ、好きな子に50回連続で告白し全敗という記録を持ったまま高校入学しました。

高校でも早速女の子に告白しますが、その相手にはバスケットボール部の流川くんが好きという理由でフラれてしまいます。それ以降“バスケットボール”というキーワードを受け付けられなくなっていた矢先、背後から「バスケットはお好きですか?」と声をかけられます。怒り狂って振り返った先に立っていたのは赤木晴子という花道にドンピシャの女の子でした。花道は咄嗟に「大好きです。スポーツマンですから」と嘘をついてしまいます。

このことをきっかけにバスケットボールを始めますが、当初は赤木晴子に気に入られることばかりが優先で、バスケットボールに興味なんかありません。紆余曲折あり、なんとかバスケ部にも入部しますが、作品のタイトルでもあるスラムダンクばかりをしたがり、地味な練習は受け入れません。

そんな桜木花道ですが、類まれなる身体能力と様々な仲間との出会いから、少しずつバスケットボールを理解し、成長していきます。また、自分より実力のある選手と試合や練習を重ねることで、どんどん成長していきます。

あらすじを書こうと思えば、まだまだ全然書き足りないですが、この後の話はまた別の記事で書くとして、、、そろそろ本題に入ります。

感動の名シーン5選!!

「敗因はこの私」

これは湘北高校 VS 陵南高校 の試合後に、陵南高校の田岡茂一監督がインタビューで答えたセリフです。

この試合、神奈川県予選の決勝リーグでインターハイ出場最後の一枠をかけて、まさに「勝った方がインターハイ出場」といった大一番でした。そんな大事な試合で湘北高校は安西監督不在。対する陵南高校は田岡監督率いる強豪校で、身長202㎝のキャプテン魚住と超高校級の絶対的エース仙道を擁しており、田岡監督は魚住が3年生の時に陵南高校初の全国大会出場を夢見ていました。

田岡監督は湘北相手に監督不在や素人桜木、選手層の薄さなど“不安要素”を決めつけ試合に臨んでいました。途中湘北ペースとなった展開でも、焦る選手に対して「流れはもう一度うちに来る」といい自信を持っていました。実際、田岡監督の読みは当たり、湘北は次々に不安要素である部分が露呈し始め危うい展開になります。しかし最後は素人桜木と控えの木暮が勝負を決定してしまいます。

試合後に「負けた敗因はなにか」と記者に質問された田岡監督が発した言葉を今回の一つ目のシーンに選びました。

「最後の方は9割方ウチの思惑通りだった あとほんの一押しだったところを木暮君と桜木君にやられました 私はあの2人を湘北の不安要素と決めつけていた 桜木は危険な素人 木暮は層のうすいベンチ要員として・・・ だが彼らが試合を決めた

敗因はこの私 陵南の選手たちは最高のプレイをした‼︎」

出典 SLAM DUNK コミックス21巻より

カッコ良過ぎます。。。陵南戦の一番の見どころと言っても過言ではないのではないでしょうか。普段は厳しい田岡監督ですが、この姿勢は指導者の鑑と言えるでしょう。

「センドーが狙ってくるぞ‼︎」

続いて2シーン目も同じく陵南戦からのチョイスです。

このシーンは試合終了間近、主人公の桜木花道が放ったセリフです。ここだけ見れば「相手エースのカウンターに最後まで気を抜くな」とスポーツでは当たり前な珍しくない場面だと思います。しかしこの場面には桜木がスポーツマンとして成長したことが描かれているシーンでもあります。

湘北高校は物語の序盤にも一度陵南高校と練習試合で戦っています。桜木たち一年生が入部して最初の試合でした。この時も1年生エース流川の活躍もあり、接戦にもつれ込みます。試合の終盤、一点差まで追い詰めた湘北はゴール前でパスを受けた桜木が逆転できる最大のチャンスでスラムダンクをしようと考えます。しかし直前で大好きな晴子さんの声が届き、咄嗟に練習したレイアップシュート(庶民シュート)を思い出し見事逆転シュートを決めます。ここも一つ目の大きな成長です。

しかしそのあとです。。逆転シュートを決め勝利ムードになっていたところを相手のエース仙道に見事なカウンターからシュートを決められ負けてしまいます。この失敗を元にインターハイ予選で同じく陵南高校と対戦し最後の最後、リードしていた湘北はなんとしてでも追いつかれないためには決めなければいけない場面でキャプテン赤木が放ったシュートが枠を外れてしまいます。そこに真っ先にリバウンドのために飛び上がった桜木がそのままダンクをぶち込みます。通常残り短いこの場面で勝っているチームがシュートを決めてしまえば勝利が決定的になるといってもおかしくありません。

しかし、桜木は学んでいました。最後まで気を抜かないこと、仙道は最後の最後まで勝ちにくる選手であること、今度は気を抜きません。真っ先に自分達のコートに戻りながら「戻れ!センドーが狙ってくるぞ‼︎」と叫びます。隙がない湘北に仙道は何もできないまま試合が終了します。

2シーン目は素人桜木のバスケットマンへの成長が現れたこちらのシーンとさせていただきました。

出典 SLAM DUNK コミックス21巻より

桜木と流川のパス

桜木と流川といえば、物語序盤から「晴子さんの片思いの相手」ということで、桜木が一歩的にライバル視しています。徐々に恋のライバルからバスケットでもライバル視するようになっていきますが、流川のことを嫌っている桜木は試合中も流川にパスをしません。対する流川は絶対的エースで1on1のスキルにも信頼があることからチームメイトにパスをすることがありません(後に山王戦ではパスをするシーンも描かれますが)。

しかしそんな二人ですが、実はそれぞれを認めていると思われる場面も多々見られます。そんな良き?ライバル関係である二人が、物語のラスト山王戦のさらに終盤、お互いにパスを出し合います。

まずは桜木から流川

コートの外に出ていくボールを追った桜木はボールを掴むと振り返ります。そこで目に入ったのは流川でした。勝つためには絶対にゴールを決めたいところ、そんな時に信頼して任せられる相手として桜木は流川に託しました。これまで試合中であっても流川に対する私情からパスを出さなかった桜木。この場面で流石に私情を持ち込めないことは当然ですが この場面、流川を見つけた桜木の表情は“流川への信頼”そのものでしょう。パスを受け取った流川もそんな自身への信頼を感じとった表情をしています。

流川から桜木へ

これは最後の最後、ゴール前でシュート体勢に入った流川から桜木へ放たれたパスです。勝つためにはここで決めるしかありません。このシュートが外れれば負けが決定してしまう場面、いつもの湘北なら、絶対的エースの流川に託す場面でしょう。相手チームもそれがわかっているため流川にブロックが集まります。

ここで流川にはシュート体勢で構えている桜木の姿が目に入ります。これまでの流川なら間違いなく自分でシュートを放ちます。しかし流川は咄嗟に桜木へパスをします。先ほど桜木から信頼されたように流川も桜木を信頼して託します。桜木も流川と同じ表情をします。2人がお互いに信頼した瞬間でした。

出典 SLAM DUNKコミックス31巻より

【ちなみに・・・】

このシーンには伏線があると思われます。まずはこのシチュエーション。桜木が全国大会前に2万本のジャンプシュートを練習したときに、安西先生が桜木に説明したシチュエーションと同じです。「ゴール下しか入らない10番(桜木)はほっとけ、その代わり得点力のある11番(流川)に2人つけ」と相手チームは思うはず、そこで桜木がシュートを決める まさかこの短期間でシュートが入るようになると思っていないからフリーで打たせる ワクワクしてこないかね。まさにこのシーンです。実際はその前の豊玉戦でジャンンプシュートは披露しているので、シュートできると知らなかったとは言えないかもしれませんが、、、

このシーン最大の見どころは、またしても桜木の成長と思います。

「左手はそえるだけ」といい、必死で練習したジャンプシュートでこの物語の最後の試合が終わります。この漫画のタイトルは「スラムダンク」、主人公の桜木花道が最初に覚えたシュートがスラムダンク、最初は勝ち負けなんかどうでもよくて晴子さんに好かれたい一心で始めたバスケットボール。

そんな桜木花道が最後に選んだシュートは何度も練習して身につけた普通のジャンプシュートでした。この一本のシュートでこの物語全てをあらわしているようにも感じます。

少し外れましたが。。。3つ目のシーンは桜木と流川がお互いに信頼しあったシーンを選ばせていただきました。

「桜木君っていうの」

出典 SLAM DUNKコミックス30巻より

4シーン目はこれまた山王戦の1シーン。ルーズボーズを取りに桜木が来賓席に飛び込む姿を見ながら赤木が回想する場面です。妹の晴子さんが入学してすぐに桜木のことを兄の赤木剛憲に説明するシーンです。

桜木は中学の時まで不良で、バスケットなんか全く興味のない素人でしたが、桁違いの身体能力に晴子さんがいち早く気づき“将来バスケ部の救世主になれるかもしれない”と話していました。

しかし、その後桜木の問題児ぶりが発揮し晴子さんの希望通りにバスケットボール部に馴染めませんでした。それでも少しずつ成長し、山王戦では最後まで諦めない姿勢を見せる桜木に赤木も頼もしく感じたシーンです。

湘北高校はこれまで赤木のワンマンチームと言われ、試合も練習も最後まで諦めなかったのは赤木と同級生の木暮だけでした。

ずっと欲していた仲間に出会えて、夢に見ていた全国大会で最強王者山王工業を相手に初めてこれだけ頼れる仲間ができたというこのシーンは赤木の努力が報われた、とても大好きなシーンです。

ということで4つ目に選ばせていただきました。

「シロートだからよ‼︎」

最後のシーンも山王戦になってしまいました。試合も後半残り10分程になり、選手たちは心のどこかで「負け」を意識し始めた時間帯でした。

その前に一度ベンチに下げられた桜木は、安西先生からオフェンスリバウンドを取ることでマイナス2点が消え、プラス2点の可能性が生まれることを気付かされます。

自分のやるべきことが明らかになったこと、ベンチメンバーから全てを託されたことで迷いもなくコートに戻ります。

そしてあろうことか、来賓席の机の上に登り手元のパンフレットをメガホンにして「ヤマオーはオレが倒す‼︎by 天才・桜木‼︎」と叫びます。

当然この行為は怒られますが、メンバーには「これで勝つしかなくなったぜ」と言い放ちます。経験者のメンバーたちは、残りの時間でこの点差は簡単に追いつけるものではないとわかっています。でも桜木は「そんなバスケかぶれの常識は通用しない」と前置きした上で、「シロートだからよ」と言い放ちます。その時の他のメンバーも何か気付かされた表情をします。

ひとりだけが素人という状況でこれまでコンプレックスを抱いてきた桜木ですが、それを逆手にとって他の選手たちを鼓舞する姿を5つ目のシーンとさせていただきました。

出典 SLAM DUNKコミックス28巻より

まとめ

何度読み返しても名シーンだらけでとても素晴らしい作品です。長い時を経て、映画化が決まり公開が待ち遠しいところです。読んだことがない方もこれを機会に是非読んでみてください!

九州在住の30代、3児の父親。子育てはまだまだわからないことばかり。社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士を持ち病院のソーシャルワーカーとして勤めている。キャンプが趣味でいつかは子供たちとキャンプに行くことが夢。お酒が大好き。

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